塗装工事についてお客様が気になる点について目安を考えてみました。
最終的には塗装業者と相談というのが結論となってしまう事が多いですが、参考になればと思います。
『クラック』
外壁にクラック(ひび割れ)が入ってしまうと雨水などの天候の影響を受けやすくなり、建物全体の耐久性にも影響を与えることがあります。そのため雨漏りしている場合、早めに対処することが重要です。雨漏りする前に心配な事は業者に相談した方がいいです。天井にシミがとかです。
クラックの原因をはさまざまです。建物の年数や地盤沈下、地震、外部からの衝撃、塗装の劣化などが考えられます。
クラックが小さければ、塗装用の下地材やシーリング材などを使用して修復することができます。しかし、クラックが大きくて深い場合や補修しても再発する場合は、専門業者に相談することをおすすめします。外壁を補修する場合は適切な材料と塗装後では確認できないので信用や写真があるといいです。
但しクラックの場所や大きさによっては早急に対応する必要もないので適切なタイミングで行うのがいいと思います。塗装工事の場合仕上がってしまうと手間をかけた補修などが見えなくなってしまいます。
『藻やカビ』
雨や湿気が多い環境下で苔やカビが発生することがあります。苔やカビは見た目が悪いだけでなく、下地材を劣化させたり雨漏りの原因にもなるため塗装の目安にもなり得ます、但し、苔やカビは増えてしまいますが塗装面や下地材に影響していなければ早急な対応は必要ないと当社では考えています。
カビが発生しやすいのは日当たりの悪い場所や湿気が多い場所です。そのため周辺の木々を剪定することで日当たりを良くしたりすることも有効です。
建物よっては新築の際に、意匠的な考えから汚れの落ちにくさよりも見た目を重視したいケースもあるので低汚染や防藻防カビ塗料で塗り替えの際は考えるのもいいと思います。
『鉄部』
長期間の風雨や湿気などによって錆びが発生してしまいます、。鉄部の錆びは見た目で分かるので長期間放置せず錆が発生した段階で早目の補修塗装や塗り替えをおすすめします、梁や柱の構造部分の錆は耐久性や強度の低下、腐食による損傷で崩壊の原因にもなるため、定期的なメンテナンスが必要です。
最近はアルミ製品での施工が多いため鉄部塗装は住宅では少なく感じます。
『木部』
湿度の変化によって木部が膨張したり収縮したりすることがあります。特に急激な湿度の変化が生じた場合木部塗料が剥がれることがあります。木は湿度が高いと膨張し、乾燥すると収縮します。この過程で水分を吸収・放出するため、湿度が高い場合には木材内部に水分がたまりやすく、それが腐敗の原因となります。また、木は菌類によって分解されることがあります。特に湿度の高い場所や暗い場所、通気が悪い場所などでは、菌類の繁殖が進みやすく腐敗が起こりやすくなります。
木材の種類や塗装状態、環境によっても劣化の進行度合いは異なります。
木部も鉄部と同様に早目に定期的なメンテナンスを行う事で長期的にコスト削減に繋がると、当社では考えています。
『シーリング』
シーリングとは、建物の内外の接合部分や隙間に充填して密封するための材料です、建物の断熱性や防水性を高めるために使用されます。外壁の継ぎ目やサッシ周りなどのゴム状のものです。建築物にとって重要な部分で建物の動いてしまう部分に追従して外壁材のヒビ割れなどを防ぐ役割もあります。
サイディングは住宅においては意匠的にも種類が豊富で選ばれることも多いですが、シーリング工事が必要な塗装工事もその分あります。(外壁サイディングとは住宅や建物の外壁に使用される材料の一種です、)
外壁のシーリングにヒビが入ってきたり、隙間や劣化してなくなってしまった場合には業者に見てもらうといいです、緊急性から言うとそれぞれ状態にもよります。
『チョーキング』
チョーキングとは塗装された表面に経年劣化によって粉状の物質が発生する現象を指します。この現象は表面の塗料が劣化しているために起こります。
チョーキングが発生する原因には紫外線や風雨、湿度の影響があげられます。
外壁を触った時に粉状のものがある場合、目安にもなりますので塗装工事ではわりとわかりやすいタイミングです。
よくある耐用年数が塗料にはありますが、紫外線や風雨に強い耐候性の高い材料を選ぶことで、劣化によるチョーキングを遅らせることができます。
『屋根塗装の見た目』
屋根に苔が生えている場合そのままにしておくと苔が屋根材を侵食し屋根材の劣化を早める可能性があります。水分がある状態というのは旧塗膜が劣化して苔の発生条件となるため、目安にもなります。昔はアスベストを含んでいたため強度的には強かったのですが健康などの被害が可能性としてあるので、見た目的には同じでも劣化は早いです、その為屋根が10年程度から割れてしまう事が多いので戸建塗装の目安は屋根の状態から判断されることも多いです。
屋根材についての目安は下地にも色々あるので専門職にご相談ください。
カラーベスト、金属屋根、アスファルトシングル、瓦、洋瓦など色々あるのでそれにより塗り替え時期が変わるためです。
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