塗装業界で塗料シンナー不足が深刻化しています。

令和8年 3月29日現在の状況


塗料シンナー不足が深刻化しています


3月18日頃、SNSに塗料シンナーが高騰するという情報を目にしました。

ただ、その時点では情報の信憑性がはっきりとせず、内容も曖昧な部分があったために、あえて広めることは控えておりました。

ところが、そのわずか1週間の3月24日頃には状況が一変し、各販売店で塗料シンナーが在庫切れという話が一気に広がりました。

実際に、確認をしても入手が難しい状態となっており、次回の入荷も未定という非常に厳しい状況となっています。


なぜそうなってしまったのか

塗料シンナーは、原油を精製して作られる液体です、原油価格の変動や供給状況の影響を強く受けます。

そのため、戦争の影響で輸送が不安定になると一気に供給がへってしまい、不安からSNS拡散での情報が広まったことで業者側が早めに確保しようと動いた結果、実際の不足以上に在庫が一気になくなった可能性があります。


なぜ業者は多めに在庫をかかえていないのか

シンナーは危険物に該当するため、保管できる量には制限があります。

そのため、多くの在庫を抱えることが難しく、必要な分をその都度購入するというのが、私たち業者としては一般的な対応となっているので、今回のように急に供給が不安定になると、一気に入手が難しくなる状況が発生しています。


ナフサとは

原油を精製したときにできる成分です。

ナフサがなぜ影響するかというと、ナフサを分解することでシンナーに使用される主成分が作られます。

塗料は、樹脂や顔料などが入っており、そのままだと粘土が高い状態です。

塗装する際にはシンナーを入れることで、この粘土を調整し塗装しやすい状態にしています。

シンナー自体は揮発して塗装した後に自然に消えていきます、シンナーがないと、塗りやすさや・仕上がり・厚塗りになるなどの問題が発生してしまいます。


まとめ

今回問題となっているシンナー不足ですが、これまでの経験の中でもここまで急激に入手が困難になるケースはなく、私自身も初めての状況です。

長年この業界に携わっている職人にも、ここまでの状態になることはなかったという話で、業者側のほとんどが予測できていなかったのが実情です。

今後の見通しについてメーカーや販売店に確認をしても、現時点では入手時期や供給の安定についてはっきりとした回答が出せない状況とのことです。

シンナーに限らず様々な分野に影響が出ている中で、改めて平和な日常の大切さを感じています。

一日でも早く穏やかな日常が戻ることを願っています。