シーリング劣化について

外壁のシーリングがヒビ割れていたり、剥がれて落ちてしまったりすることがあるとおもいます。

外壁の塗り替えをする際には、シーリングが目安になることもあります。同時に行う事が望ましいです。

足場組のタイミングで全体の状態が確認できるのと、塗装することでシーリング材の耐候性を高め、紫外線や汚れ、風雨から守ることができます。

シーリングは外壁以外にも、屋根や付帯部などでも使用されているため足場があると全体を確認することができます。


以下に劣化する要因、シーリングの耐久性、シーリングの役割り、施工する箇所によるシーリングの考え方、シーリング工事の注意点、塗装工事とシーリング工事を同時に行う理由を書いておきます。



    



シーリングが劣化する要因

『経年劣化』

シーリング材は紫外線や雨風にさらされると、時間と共に弾力性を失い硬化します。その結果、ひび割れが生じます。


『温度変化』

季節による気温の変化で建物が膨張・収縮を繰り返すことで、シーリング材にひび割れが発生する場合があります。


『施工不良』

適切に施工されていない場合、接着力が弱まり、ひび割れや剥離・硬化不良などが考えられます。


『地震や振動』

建物の揺れや振動により、シーリング材が引っ張られ裂けたりすることがあります。



シーリングの耐久性

一般的に建物で使用されているシーリング


〇ポリウレタン系シーリング材

寿命: 約7~10年

ポリウレタンシーリングは、主にポリウレタン樹脂をベースにしたシーリング材です。

このシーリング材は、耐久性、柔軟性、接着性が優れているため、特に建築や自動車のシーリング用途に広く使用されています。


〇変成シリコン系シーリング材

寿命: 約10~15年

シリコン系のシーリング材の一種で、シリコーンの特性を持ちながらポリウレタンやアクリルなど他の化学成分を添加して改良されたものです。

これによりシリコンの優れた耐候性や耐水性を維持しつつ、他の成分との調和を図って、さまざまな用途に適したシーリング材になります。


その他にも用途に合ったものもあり、超耐候などさまざまな種類のシーリング材があります。


シーリングの役割

建物のシーリングは、建物の性能と耐久性を維持する上で非常に重要な役割を果たします。

〇外壁や窓枠、屋根の接合部分などの隙間を埋め、水の侵入を防ぎます。

〇施工する部分によっては空気の漏れを防ぎ、建物内の気密性を高めます。

〇隙間風の侵入を防ぎ、エアコンや暖房の効率を向上させるため省エネ効果があります。

〇隙間からの熱の出入りを防ぎ、建物の断熱性能を高めます。

〇室内温度の安定化に貢献し、快適な居住環境を維持します。

〇接合部分の動きを吸収し、ひび割れや剥離を防ぎます。

〇建物全体の構造を守り長期的な耐久性を維持するために必要です。

〇弾性性能があるため、建物のヒビ割れの補修などにも使用されます。


施工ヵ所によるシーリングの考えの違い

〇ワーキングジョイント部

動きが想定されるジョイント部分です。建物の変形や動き地震・温度変化・収縮・膨張などに対応するために設けられます。

劣化すると、大きくヒビ割れてしまう、欠損してなくなってしまっているなどが見られます。


〇ノンワーキングジョイント部

動きがほとんど発生しないジョイントです。動きに対する柔軟性が求められない部分に使用されます。

汚れは付着していますが、ヒビ割れなどが見られない部分です。


当社の場合では、塗り替えの際にはシーリングの状況を現地調査にて確認をし、その建物の動きや劣化状態の確認をし、施工方法を決めます。

両者を適切に使い分けることで、建物の耐久性や機能性、美観を効果的に維持することができます。


シーリング工事の注意点

※シーリングを施工する際には、埋めてはいけない部分や注意が必要な箇所があります。これらの部分を誤って埋めてしまうと、建物の機能や性能が損なわれる場合があります。


※直貼り工法の場合、直貼りは通気層がないためシーリングの劣化による雨水の侵入が直接建物内部に影響を及ぼす可能性が高いため、正確かつ丁寧な作業が重要です。


※サッシ周りのシーリングを撤去する際に、内部サッシ周りの防水テープを切らないことは非常に重要です。防水テープは雨水の侵入を防ぐためにサッシと外壁の隙間に設けられており、この部分を損傷すると建物内部への雨漏りや防水性能の低下につながる可能性があります。


※シーリング材が三面接着の状態で固まると、基材が動いたり収縮したりする際にシーリング材が自由に動けなくなり、ヒビ割れや剥がれが発生しやすくなります。シーリング材は基材間の動きに追従する必要があり、三面接着ではその動きを吸収できなくなります。そのためにバックアップ材やボンドブレーカーにて背面接着にならないようにする必要があります。


他にも、さまざまな細かな注意点があるので知識のある施工会社への依頼が重要です。



塗装工事とシーリング工事を同時に行う理由

塗装工事の塗り替えとシーリング工事を同時に行うことには、いくつかの重要な理由があります。シーリングと塗装は互いに補完的な役割を持っており、同時に行うことで、建物の外観や機能性をより良く保つことができます。

塗装工事の塗り替えやシーリング工事を行う際には、足場を組む必要があります。

塗装や屋根は全体に関わるので現状の点検も含めた工事が可能になります。