塗装会社の倒産・塗料高騰・ナフサ不足のニュースは実際にどうなっているのか、外壁塗装を待つべきか弊社の現況を解説します。
令和8年6月20日時点での解説になります。
お客様からの声
ニュースで塗装店の倒産が増えていると聞いて今は塗り替えを見送った方がいいかどうか?
塗料が高騰しているなら、今は工事をしない方がいいのでは?
ナフサ不足で材料がないと聞きましたが、工事はちゃんとできるのでしょうか?
塗装店の倒産は本当に増えているかどうか
塗装業界は、資材価格の上昇によって経営が厳しくなっている会社があるのは考えられます。
契約した工事を現在の材料費で施工しなければならない、下請け中心の場合など価格転嫁ができないことで、利益率の低い会社は影響をうけやすくなるのは当然のことだと思います。
倒産件数が増えている本当の原因が全てがそういった理由ではないということもあります。
お客様は、塗料が値上がり=工事費が大幅に上がる=塗装店が倒産すると考えますが、施工店からすると違います。
実際には工事費全体に占める塗料代の割合はそれほど大きくはありません。
工事を延期したり、中止にしたりすることで資金繰りが悪化し倒産する可能性が増えてしまう可能性があります。
ニュースの見出しだけに不安になるのではなく、実際に現場で工事をしている施工店の話も参考にしていただければとおもいます。
塗料が高騰しているなら、今は工事をしない方がいいのでは?
建物の状態によります、焦って工事をする必要はありません。
【待った方がいいのか、それとも今の方がいいのか】
施工店からして正直にお伝えすると、「今工事すれば得をする」「待てば安くなる」と断言できる人はいません。
世界情勢や原油価格、為替など多くの要因が関係しているため、将来の価格を予測することは不可能です。
弊社で本当に心配しているのは、価格ではなく「塗装のタイミングを必要以上に先延ばしにしてしまうことです」
数万円の塗料価格を気にして工事を延期した結果、それ以上の補修費用が必要になる可能性もあるということです。
大切なのは。今が一番やすいどうかでなく、建物にとって適切なメンテナンス時期かどうかです。
建物の状態をしっかりと調査し、必要なタイミングで工事を行う事が、お住まいを長く守るための最善の方法だと私は考えています。
ナフサ不足により工事をちゃんとできるかどうか
ナフサ不足で塗料や資材が足りない、契約をしても工事が途中で止まってしまう可能性があるのではないかという心配の声があります。
施工店としての考えをお伝えすると、塗装工事が全くできなくなるという可能性は今のところ低いと考えています。
ナフサは塗料だけではなく、シーリング材、養生関係、塗装消耗品など多くの建設資材の原料になっています。そのため、一部の製品で納期遅延や出荷制限などが発生している状況です。
施工店として重要なのは、このような状況を想定して事前に準備を行う事です。
通常であれば一般的に多く使用されている塗料は2日程度の納期でしたが、現在では納期に時間がかかることがあるので、事前準備がなによりも重要になります。
そこで対応策としては、色決めなどは現在2か月前から計画的に行い、一か月以上余裕をもって手配をし、一件一件資材を確保してから足場を組んで着工するという計画性が必要になっています。
それらの事前計画をすることで、塗装工事は順調に完了します。
現場が始まってから塗料を発注している状況では今は無理なのが現在の状況です。
塗装をお考えの方へのお願い
お客様事態で判断をすることは間違いというわけではありません。
しかし、施工店として一つお願いがあります。
工事をやめる前に、まずは現在の建物の状況を確認してください。
塗装工事は塗料が高いからやる・やらないを決める工事ではありません。
一番重要なのは、その建物に今塗装が必要な状態かどうかという事です。
そのために、信用できる施工店に調査を依頼することは非常に重要だと考えています。
また、業界全体の視点で見ると、多くのお客様が一斉に工事を延期した場合、地域の施工店は仕事量のバランスが大きく崩れてしまいます。
会社は工事がなくても、多くの固定費を抱えています。
現在多くの施工店は資材不足や価格変動に対応しながら、お客様にご迷惑をお掛けしないよう、資材の確保や工程管理に普段以上の努力を続けています。
工事を続ける・品質確保・お客様安心
それぞれの会社が工夫をして日々仕事をしています。
塗装工事は、建物の寿命を延ばし、安心して住み続けるための大切なメンテナンスです。
今すぐに契約をしてくださいということではありません。
先延ばしの決断をする前に、まずは信頼できる施工店に調査と見積りを依頼し、現在の建物の状態を正確に把握してください。
工事が必要ない、先延ばしでいいというのも調査をしたあとでの判断になります。
反対に、今が適切なメンテナンス時期であれば、そのタイミングを逃さず工事を行う事が、建物を長く守り、結果的に余計な修繕費用を抑えることにつながります。
以上になりますが、これからも地域の皆様が安心して住み続けられるよう、責任をもって工事に取り組んでまいります。

