木部のあく洗いは普段塗装工事でも多く施工する事はなくなってきましたが現在でも依頼される事もあるので自社での施工例をブログに残しておく事で何かの参考になればと思います。
あく洗いの目的は、外部や内部の塗装していない木部の表面に付着したシミや汚れ、カビやヤニなどを取り除く作業です。木を新築のような見た目に近づける事ができます。
黒ずんでしまった木材を塗装したい場合や、見た目を綺麗にする為の作業です。
あく洗い剤は非常に危険な薬品ですので、換気の良い状態で作業を行い皮膚や目に触れないよう保護具を着用する必要がありDIYでの作業には向いていないので業者に依頼することをお勧めします。
今回は販売されている、株式会社ミヤキさんでの外部施工例になります。
事前調査をし、木材に合わせた今回のケースになるので建物により工程や希釈率が変わることと当社での施工例になります。
『第1工程』
まず先に、あく洗いする木材を水で十分に濡らしておきます、汚れなどを浮き出しやすい状態にする為です。
しっかりと染み込む程度濡らすことが理想です。
『第2工程』
水で濡れた木材が乾燥する前に作業開始となります。
アクロンという薬品ABを計量カップで測ります、今回は水で2倍に薄めましたが木材によっては傷んでしまうので2倍から5倍程度と部分的に事前に確認をする必要があります。
手作業または噴霧器で木材に塗り付けていくと徐々に汚れなどが浮いてくるので、5分程度時間を空けてからブラシやスコッチブライト、綺麗な雑巾であくを落としていきます。
水で濡れている事で浮きやすい状態にしておく事が重要です。
このアクロンでの作業が完成までの7〜8割が決め手となります。
『第3工程』
第2工程完了後にノーベABを同量測り、水で3倍薄めます。
水で濡れている状態で塗っていき20分から30分経ってから軽く水雑巾で拭き取ります。
目的は木部のカビ、日焼け落とし、白木の漂白となります。
『第4工程』
レブライトを塗っていきますが、必ず第3工程までが乾燥してからの作業にしないと塩素ガスによる中毒の恐れがありますので防毒マスクの準備が必要です。
最後に水拭きをします。
目的は鉄サビ、雨シミ、手垢等の汚れ落としとなります。
その後、必要に応じてペーパーなどでサンディングを行います。
あく洗いは事前に部分的に試験してから作業をする事で適切な希釈率となります、使用されている木材により希釈率が変わります、屋内よりも屋外の方が木材自体の劣化が進んでいる事が多いです。
今回使用している商品は一般的なものではないのでDIYでは施工はできません。
あく洗いは専門的な知識や経験が必要なので業者に依頼する事をお勧めします。