塗装工事は当社東京都付近では一年中行う事ができます。
但し、季節によって注意点や工程管理が違ってきますので、色々な事を検討して工事を計画し、工事中も常に状況判断が必要になります。
塗装工事を冬に行う場合には、気温や湿度の低下、天候などで雪や霜の影響などが考えられます。
塗装作業に適した気温を仕様書により確認します。塗料メーカーの推奨気温範囲内で作業を行うことが重要で、低温では塗料が十分に乾燥せず、品質が損なわれる可能性があるので、きちんと乾燥したかどうかを確認してから次工程へと進めていく必要があります。
湿度も重要な要素です、高湿度の場合には塗膜の形成や乾燥に時間がかかり雨が当たらない部分も湿度が高いと水性塗料は乾燥などはなかなか乾きません、湿度を管理し、適切な作業環境であるかどうかを確認し、無理な作業はしない事が大事です。
低温下や高湿度の時には塗料の乾燥時間が通常よりも長くなります。工程管理が十分できるよう工程には予備日を設け十分な乾燥時間を確保します。
足場解体をずらす事も時には必要です。お客様と相談し後々のことを考え説明する事でご理解いただきます。
天候や気温の変化に柔軟に対応できるよう、責任者と職長は常に先の事を考えながら工事を進める事がクオリティの高い塗装工事となります。
冬場の工事例
1日目 A現場 足場を前日に架けてあるので高圧洗浄、シーリングの撤去です。高圧洗浄後に外壁が濡れていても出来る作業は進めていきます。当社の地域では屋根が凍っていることは、ほとんどありません。
2日目 A現場 シーリング打替え、屋根塗装
屋根の塗装は冬場は夜露などの影響で作業時間が10時から2時程度迄しか出来ないため徐々に少しずつ進めています。
3日目 A現場 養生、付帯部塗装、屋根塗装
シーリングの乾燥があるので関わらない部分の付帯部塗装を進めていき軒天など上部に関しては先行して仕上げていきます。
4日目 A現場 付帯部塗装、屋根塗装
屋根は徐々に進めていき無理な施工をすると水性だと流されてしまったり、溶剤だと白化してしまうことがあります。
5日目 A現場 外壁シーラー、屋根塗装
B現場 高圧洗浄
外壁のシーラーが乾いていないと膨れなどの原因にもなるので他現場と掛け持ちで行っています。冬場でも少しの気温差で乾燥が違うので毎日考えて、無理ならば作業を空けたりもします。
6日目 A現場 外壁中塗り、屋根塗装
B現場 シーリング、養生
B現場の方は小規模なのですが、工期は乾燥待ちがあるため早くおわることはなく日数はかかりますができるとこまで施工し、A現場に移動しています。
7日目 A現場 外壁上塗り、養生撤去
B現場 各所下塗り、屋根塗装
小規模な工事は1日1工程ずつしか進めていません。
8日目 A現場 付帯部上塗り
B現場 各所中塗り、屋根塗装
その日出来る作業を見極め工程をすすめていきます。
9日目 A現場 付帯部上塗り
B現場 各所上塗り、屋根塗装
作業人員は3人で状況によりA現場とB現場にわかれて作業をしています。
10日目 A現場 清掃まとめ
B現場 付帯部塗装まとめ
11日目 A現場 足場解体までの予備日
B現場まとめ
B現場は平屋のため足場はありません、最後に清掃まとめをし完了です、A現場は足場解体に予備日を設けていますので解体後に完了となります。
このように塗装工事は計画から実際に工事に入ってからも状況により常に対応しています。
他の季節でも進め方が違うので工程管理は大事です。