勉強会 塗装の不具合に注意⚠️

定期的に行う勉強会になりますが、今回は関西ペイント販売株式会社さんに行っていただきました。


内容は塗装後の不具合と新商品の紹介です。


塗装工事は仕上がった時では分からない不具合などが後になって発生する事があるので施工会社は常に勉強して良い品質のものを提供しなければならないので品質管理や工程管理などは理解した上で工事をしています。


ここからが勉強会の内容になります


2液型塗料の不具合

2液型塗料とは主剤と硬化剤の2つの成分を混合して使用するタイプの塗料です、この塗料は混合後に化学反応を起こして硬化するため通常の1液型塗料に比べて耐久性や硬度が高いため、より優れた性能を発揮します。


2液型塗料は正確な割合で主剤と硬化剤を計量し、しっかりと混合します。

硬化剤比率を守らず行った場合には硬化不良や汚れの付着などが起こり機能が十分に発揮されず不具合となります。

混合後の使用可能時間(ポットライフ)が限られているため、時間を超えての塗料は不具合になる事もあるので計画的に作業を進める必要があります。


塗料の撹拌は塗料を均一な状態にするために混ぜる作業です、2液型塗料では主剤と硬化剤をしっかり混合する必要があり、そのための適切な撹拌が不可欠です、塗料や硬化剤の添加剤が均一になるように混ざることにより塗膜の品質が安定します。

小量での塗料量の場合、撹拌棒を使って手動で混ぜることがありますが塗料によっては低速の攪拌機を使う事もあります、底からしっかりと混ぜることが重要です。

量が多い場合には均一な撹拌になるよう電動撹拌機を使用します。これは、効率的かつ均一に塗料を混ぜることができます。

撹拌は、塗料の性能を最大限に引き出し、美しい仕上がりを実現するための重要な作業の一つです。

撹拌不足だと色むらや硬化不良を起こし十分な機能が発揮されない事もあります。

2液型の硬化剤ですが、硬化させる為ではなく機能性を含めた成分であることも理解した上で工事する事が大事です!


塗装工事の気温や湿度

塗装工事は乾燥が大事で工程管理は重要な検討事項です。

冬と夏では乾燥時期が違うので塗り重ねをする場合には乾燥にかかる時間も考えての工程管理になります。

また塗料は触れる程度の乾燥時間と完全に乾燥するまでの時間は違います、完全に乾燥するのは2週間程度はかかると想定しています。

また乾燥する前に湿度などの水分の影響を受けた場合に、艶が引けてしまったり白くなってしまう事もあります。


塗装面のちぢみ、シワ

塗膜の「ちぢみ」「シワ」とは塗料が乾燥する過程で表面にちぢれやシワや皺発生する現象を指します。この現象は

塗膜の性能にも影響を与える可能性があります。

下地が適切に処理されていない場合に塗料が均一に付着せず、乾燥時に塗膜の収縮が不均一となることや塗り重ねた塗料が合わない、急激な乾燥などで起こります。

◎対策

下地をしっかりと清掃し、脱脂やサンディングを行う。

下塗りが乾燥後に次工程にすすむ。

下塗りや旧塗膜塗料に適した溶剤を選ぶ。


塗料は繊細で、どんなに高価な塗料を選んでも扱う職人がきちんと理解して作業しないと不具合になります。

その他、不具合として亀甲クラック、結露でのシミや膨れなどありますが長くなるのでここまでです。

新商品の説明も別で!!!