共同住宅塗装工事は住んでいる方にとっては迷惑なだけですね・・・

共同住宅工事においては個々の住民全ての方々への利便性や快適性、安全性を確保し、可能な限り普段の生活ができるよう慎重な計画と実行が必要です。

特にオーナーさんが依頼しているので住んでいる方は、小さなお子様がいたりテレワークなど自分のタイミングでの工事ではないので迷惑だと思う事は自然な事だと思います。

共同住宅は工期も長いので工事期間中にはどうしたらいいか不安に思う方も多いです。責任者と連絡が取れるようにしましょう。

以下の部分はおおまかですが経験上の塗装工事会社としての当社の意見です。


住民への事前通知や工事の進捗状況

工事が行われる際には、住民に対して事前に工事のスケジュールや内容を通知しておき住民の生活に影響を与える工事は、できるだけ調整が必要です。

例えば洗濯一つでも高圧洗浄時は干せません、工事はベランダ側を優先して行う場合その期間は干せない、上層階から徐々に完了するので干せるようになったら連絡をしていきます、事前連絡だけでなく工事中にも細かな配慮が必要になります。

塗装工事の場合は臭いでの換気の説明、おおよそいつ頃からベランダにほぼ立ち入らなくなるなどこまめなコミュニケーションも大事です。

塗装工事は天候に左右される事も多いので話しやすい状態にしておく事も仕事のうちです。

また、塗装工事が周辺住民や他の建物に影響を与える可能性がある場合もあるので事前に近隣への通知や説明を行うことが求められます。



建物の使用制限

工事中は一時的に建物や部分の使用が制限されることがあります。これらの使用制限について住民の方にご協力いただかないといけません。

共用通路や階段、塗装をすると洋服など汚さないように張り紙や本日の注意事項に記し確認してもらったらコミュニケーションが大事です。


音や振動、臭い、塗料の飛散

工事に伴う騒音や振動は住民にとって大変不快なものです、家にいる時には落ち着いた環境でありたいと思うのが普通です。

作業時間がわかるようにし、住民の生活への影響を最小限に抑えるよう努めています。

工事中に発生する臭いは住民の方々に不快感を与えることもがあります。塗料はなるべく臭いの少ないものを使用していますが塗装工事は汚してはいけない窓などを塞いでしまうので気になる場合は責任者に連絡をしたりビニール養生なのでカッターで切り込みを入れ十分な換気をしてください、快適性を確保しトラブルや苦情を防ぐことも仕事です。女性の方が嗅覚が鋭いのでご家族で気になる方がいれば対応してもらった方がいいです。

施工中に塗料の飛散や、周囲への不用意な塗料の飛散などが発生することがあります。施工中の注意喚起や防護措置が求められます。

住民の方は職人に言いづらい傾向がありトラブルになる事を避けて我慢している部分が多くあるので責任者の連絡先など何かあれば対応が必要です。

塗装の臭いでペットや小さなお子様が心配という声もあります、換気をする事が大事なので気になる場合には窓のビニールを破っても新鮮な空気を入れるようにしてください。


安全対策

工事現場では安全が最優先です!!!

お客様が建物や作業エリアを安全に通行できるよう歩行者用の安全な通行経路を確保しておきます。

住民の方には足場エリアへの立ち入りを制限し、表示やバリケードを使用して警告し不必要な立ち入りを防ぎます。

作業員や住民の安全を確保するため必要な安全対策を講じ、注意喚起を行なう事で事故防止を未然に防ぎます。


共有設備などに注意

共同住宅では共有設備や共用部分が存在します。例えば共同で使用するネット回線、TV受信、水道ポンプ等は1ヶ所の不具合で全体的にトラブルになる事もあるので施行中は作業員に十分に把握して注意するようにする必要があります。

高圧洗浄などで漏電ブレーカーが落ちてしまうなどのトラブルもあり主幹ブレーカーにのみ漏電ブレーカーがついている場合にはTVの増幅器やネット回線用、共用電灯などにも影響してしまう事があります。

電気系は大元に不具合があると共同住宅の場合全体に影響が出てしまうので注意が必要です。


廃棄物の管理

工事によって発生する廃棄物やゴミの適切な処理を行い整理し、住民が快適に生活できるよう、工事現場周辺の環境も考慮します。毎日の作業で発生したものはその日のうちに集めて整理整頓清掃はしないと工事といっても信用がなくなってしまいます。

廃棄物の中には再利用できるものがあるかもしれません。リサイクルや再利用のための手段を検討し可能な限り資源を有効活用するために、ある程度溜まってしまいます。そして現場産業廃棄物の保管は法令や規制に基づいて行われる必要があります。関連する法的な要件を理解し危険物などの扱いは特に十分な管理が必要になります。


休憩時のマナー

休憩時間を守る、決められた休憩時間に作業員が休憩をとり大声での話などはせず迷惑な行動はしないよう指定された場所で休憩を取ります。

喫煙についても場所を設置し、その場でのみ喫煙をするようにしています。

マナーを守ることで、住まわれている方の印象も違うので工事をさせてもらっている意識で塗装工事を行えばクレームになる事もありません。


『まとめ』 

共同住宅の場合には全ての方にお客様対応が必要になり各々生活が違う事もあり塗装工事同様に気配りを行う必要がありますが、そこだけ優先とかもできない部分もあり難しいところでもあります。

準備段階での説明やコミュニケーションや工事中の施工者が一生懸命仕事しているのを見てもらえると、ご理解され順調に進みます。