はじめに、当社でのまとめ意見で今現在のアスベストについての考えです。
戸建て住宅におけるアスベスト問題は、建物内外にアスベスト建材が使用されている可能性があることを指します。アスベストは過去に建材や断熱材として一般的に使用されていましたが、健康に害を及ぼす可能性があるため、現代では使用が禁止されています。
日本では「平成18年(2006年)|0.1重量%を超える石綿含有製品を使用禁止(一部、猶予措置あり)
労働安全衛生法施行令の改正により、石綿含有量が重量の0.1%を超えるものの製造、輸入、譲渡、提供、使用が原則として禁止されました。ただし、一部の製品については、猶予措置がとられています。」
これによりこの時期以降の建物にはアスベストはないものと考えています。
ここまで長い年月がかかったのは、アスベストによる健康被害は潜伏期間数十年と長く、問題が明るみに出るまで時間がかかったことと、これらの健康被害は、もっぱらアスベストを扱う作業に従事する労働者にのみ関わる問題であると考えられていたためです。
しかし、アスベスト製品を扱っていた工場周辺に住んでいた住民から、アスベストに起因する疾患を発症する人がでてきたことを受け、全面禁止の方向に急速に流れが変わることになったのです。
古い戸建て住宅では、外壁、屋根、床材、断熱材、配管など、様々な部位にアスベストが使用されている可能性があります。これらの建材が劣化または破損した場合、アスベスト繊維が放出される可能性があります。
アスベスト繊維は吸引されると呼吸器系に深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。肺がんや中皮腫、石綿肺などの疾患がアスベストの曝露によって引き起こされることが知られています。
アスベストを含む建材が見つけるには、専門家による評価や処理が必要です。アスベストの除去は特別な技術と設備を必要とするため、訓練を受けた専門家によって行わなければなりません。
戸建て住宅におけるアスベスト問題は、所有者や入居者の健康と安全に関わる重要な問題であり、専門家の意見や助言を求めることが賢明です。
当社の考えですが、アスベスト建材が使用されているかどうか心配な場合は調査し、検体を専門業者に依頼しアスベストの有無を確認する事で安心に繋がります。
アスベスト建材が塗装されている場合は飛散しないものと考えています。塗装する事で封じ込める事ができるので剥き出しになった下地材は放置しない事をお勧めします。
《ここから先は色々と打ち合わせしたりした記録になるので令和5年10月の状態をメモにしておきます。》
対象となる2006年以前の建物で塗り替え工事を行う場合、2度目の塗り替えとなることも多いです、アスベストが飛散する状況であるクラック処理や下地を出すような作業であればアスベスト調査が必要になります。
また、アスベストが入っている量もしらべてみないと実際にはわからないというのが現実です。
調査した結果でアスベストを塗装をすることで封じ込めができるのもいいことだと思います。
高圧洗浄作業自体は現在のところ決まりはないので作業の囲い込みなどは行わず洗い流す認識です。
アスベストは気管にはいらなければ皮膚や目に入っても害はないものと考えられています、アスベスト繊維はタバコの粒子よりも細かいです。アスベスト被害による中皮腫は30~40年後に発症する方や、5年程度で発症する方と個人差があります。
同じ建物でも階によって見た目は同じでも場所によってはアスベストが入っていることも考えられます。増築などしていることも多いのでそれぞれの建物で調査が必要。
建物の図面を元に現地調査を行いサンプルを検体確認するのが確実ですが、費用はかかります。
日本と海外では基準が違います、海外の方が厳しく今後もアスベストに関する法改正は行われていくと思います
全てを調査とするとタイル目地などにも入っているケースもあるため調査には時間もかかる。
将来的には助成金制度の対象になる可能性もある。
位相差検査だとどこに入っているかわかる、X線だと砕くのでどこか分からない事もあります。
アスベストが入っているから撤去とせず、塗装で封じ込めは可能である、
工事は調査完了しないと開始できないです。