塗装工事の色選び
色を決めるというのは本当に考えるほど難しくなってしまい、考えすぎて後悔することもあり結果的に塗装工事の失敗したということが塗装の不良よりも色によってという事があります、人間の目というのは曖昧な部分があってイメージと実際の色が違うこともよくあります。
塗装業者が一生懸命に指定された色で塗装しても失敗だと思われたらとても残念な結果になってしまいます。
失敗の原因はカタログでの見本での決め方が多いです。
同じ色でも面積の大きさによって、その色が違って見えることがあります。
大きくなると色が明るく見えたり派手に見えたりします、 明るい色は小さな面積より大きな面積の方がより明るさや鮮やかさが高く感じられ、暗い色はより暗くに感じられます、これが人の目の曖昧なところです。
塗料のカタログの色は小さい為、外壁などの大きな面積だと違ってみえたり想像と違う印象となってしまいます。
対策方法はあります、まずA4サイズ程度の見本板を手配してもらう、それでも心配な場合業者に相談してください、外壁などは何缶か材料を使用するので中塗りでまず1缶とって外壁に塗装してもらいそこで調整できることもあります、但し、使用する外壁塗料や業者の塗料手配の問題があるので可能かどうか塗装会社との相談は必要です。
『色相、明度、彩度』が色選びには重要です。』
【色相】は色の種類を表す赤黄緑青紫など色の名前の基本となるものです。色相は、色相環と呼ばれる円状の図形に配置されます。
住宅の色はある程度この色相環で近い色が無難で反対の色だと違和感が出てしまう事があります、但し好みがあるので説明は必要です。
【明度】とは、色の明るさを表すものです白を最も明るく、黒を最も暗くした色を表します。白から灰色、黒へとイメージするとわかりやすいと思います。
同じ色で明度を変えることでも調和のとれた住宅の印象にもなります。
【彩度】とは色の鮮やかさを表す要素で、白や黒を加えずに色を表現します。赤黄青そのまま純粋な色ほど鮮やかになるので住宅では派手な色という印象になってしまいます、パステルカラーのイメージだと思います。
『住宅のツートンカラーや部分的な色変えについて』
見慣れた光景から下を濃く上を薄い色にする事で住宅は安定した感じになりますが、近年では逆のケースもよくみかけます。
色を変える場合はある程度ハッキリとした色の違いや立体的な部分、色分け部分に境目となる胴差や柱などがあると平面でも違和感なく色分けできます。
近色同士だと日当たりでわかりづらくなったり、境界線となるものがないとやはり違和感を感じてしまうと思います。セパレーション効果で検索するのもいいかもしれません。
外壁や屋根以外にも建物には付帯部という名称で樋、破風、軒、雨戸などもありますので指定がなければ現在の色で行いますが、ここはこの色という考えがあれば指定をしてください。外壁や屋根塗装カタログには代表的な色はありますが付帯部の専門カタログはないので塗装会社から色見本帳を借りるといいです、但し種類も多いので余計に悩ませてしまう事もあります。
住宅の場合、色を決めて塗装してから次の塗装工事までの期間が長い為、自分好みが洋服などと違うものだと考え、こだわりすぎると失敗してしまう事があるので、ご近所で色々な色を塗装しているのを参考にするのもいいと思います。 色が心配な場合は事前打ち合わせに時間がかかることもご理解お願い致します。見本板などは作成に時間がかかってしまうのと、時間がかかる事を前提に、ゆっくりとご検討いただけるのが大事だと思いますので。
当社では事前準備に時間をかけたいので色見本などは時間もかかるので早めにご検討いただけるようにしています、色は好みやセンスがあってお客様の方が住まわれている分、良い色を選んでくれる事が多いんです。
お客様が悩まれることも多いのである程度経験や色彩検定資格があるので相談できるので、いつも一緒に悩んでいます・・・
余談ですが、メインクーンという猫が家族でいます大人しくて人懐っこい性格ですが写真を撮るとき退いてくれなくて写ってしまっていますけど気にしないいでください!