今回はエスケー化研株式会社様に勉強会を開催していただきました。
先に感想を言ってしまうとエスケー化研㈱さんって本当に住宅のことをよく理解して塗料を作っている塗料メーカーなのだなっておもいました。
建物といってもビル・商業施設・マンション・アパート・住宅などさまざまな建築物があります、今回は住宅について豊富な知識と塗料について説明をいただきました。
◎各塗料共通で汚れにくい、耐候性がいいなど住宅の要望にあった塗料です。
≪TASAI≫
日本の住宅は近年、約7~8割は窯業系サイディングをしていますが、意匠サイディングでデザインも多く塗り替えをする際に塗りつぶすのはもったいないと言うことがあります。
クリヤーでの塗装は時期が遅れてしまうと落ちない汚れなどあり、逆に目立つことがあるため、こういった施工は注目されています。
デザインを残したい方などは、こういった塗料を選ぶことで元々の意匠サイディングの模様を残すことができます。
オプションでクリヤー塗を最後におこなうと更にすぐれた耐候性を示します。
目地などの色と模様の凹凸部分の色と表面のフラットな部分の色違いが行えるため高品質なイメージが損なわれず、お客様の要望に合った塗装ができるとおもいました。
≪マルチカラーⅡ≫
多彩模様の塗装仕上げになります、単色の塗り替えではなく多彩模様での仕上げが魅力です。
多彩模様とは下の見本のような仕上がりをいいます。
基本的には凹凸の差があまりない外壁面ではローラーでの施工がメインになりますが、凹凸が大きい場合には吹付での塗装も可能です。
バリエーションも標準色でナチュラルなデザインやモダンスタイルなどの色が選べます。
従来の多彩色よりも着色しているゲルの粒が大きいのが特徴で離れて見てもよい模様のわかる塗料であるというのは今までと違うところでした。
≪アートフレッシュシリーズ≫
元々のモルタル外壁に使用されている艶のない砂壁調仕上げを塗り替える際に適した塗料となります。
新築時の仕上げ間を残す塗料で、モルタル外壁の特徴である透湿性能の高い塗料となっています。
フッ素仕様の塗料や、セラミックシリコンの塗料があります。
艶消し塗料は汚れやすいとおもわれますが、低汚染タイプであり、微弾性で多少のヒビワレにも追従する性能があります。
≪無機ルーフ遮熱≫
塗料のランク上位の無機塗料での屋根遮熱塗料になります。
屋根は紫外線の影響を受けやすく、外壁などに比べても劣化が早い傾向にどうしてもなってしまいます。そこで塗装のタイミングを合わせる意味でも屋根は無機塗料を選ぶこともあるので、こういった塗料を選ばれることが今後多くなるかもしれません。
遮熱性能があるので、室内の温度軽減にある程度期待ができる塗料となりますが、遮熱塗料の効果が建物によって違う事もあるので、表面温度の違いの説明を受けました。
こういった本当のことを言ってくれると施工店としてもお客様に対して真実をお伝えできるので、工事後にトラブルにならずにすむのでメーカーの方が正直に説明をしてくれるのは良いことですね。
≪水性ハイブリッドシーラー≫
外壁の高品質化が進むことで新築時の塗料もよくなっている傾向です、塗装工事は前回どのような塗料が使用されているかというのが、資料が残っていない場合など見極めることが難しく塗り替えをする際に付着性のよくないことがあります。
これを間違えてしまうと剥がれの原因にもなるため、現地調査を行った際に下塗り塗料に困ったときには、このシーラーを使用することで安心した塗装工事になります。
水性ですので、臭いも軽減されることもあり非常に性能の良い塗料となっています。
もともとの塗装の塗料の大まかな見極め方や、エスケーさんでは多くの試験などもしているので安心できる塗料となっています、こういう塗料は施工店にとって何かあったらこれと思える商品で今後使用することも増えると共にメーカーさんへの相談も増えますね。
【まとめ】
今回エスケー化研㈱さんの方に勉強会をしていただきましたが、非常に現場塗装を理解しており塗料も建物の性能にあったものを紹介して、メリットやデメリットだけでなく工事の注意点など色々と質疑応答ができて時間が過ぎるのも早く感じました。
そのあとの、懇親会にも参加していただき塗装会社さんからの質問に丁寧に回答いただきありがとうございました。
私的にですが、今回来てくれた担当の方が同い年ということで今後ともお互いに気軽に話しができメーカーと施工店が助け合えたらいいなと感じました。