艶消し塗料の外壁 塗り替えタイミングの目安について
艶消し塗料は落ち着いた質感と上品な外観が魅力ですが、よくある一般的な艶あり塗料と比べると塗り替えタイミングの考え方が少し異なります。
艶あり塗料の場合は、表面の塗膜劣化が進むとチョーキング(白い粉が出ることで塗り替え時期が分かりやすいのに対し、艶消し塗料はもともと艶がないためチョーキングが目立ちにくく、色あせや防水性の低下が先に進行する傾向があります。
艶消し塗料の塗り替え目安
そのため艶消し塗料の外壁では、以下のような目安から塗り替えを考えています。
色が薄くなってきた
ひび割れ状態
全体的にくすんだ印象になった
汚れが付きやすくなった
雨だれや黒ずみが落ちにくくなった
といった見た目の変化が、塗り替えのサインになります。
【塗料の仕上げ材や立地条件にもよります】
艶消し塗料の塗り替え目安はおおよそ8〜20年程度と考えています。差が大きいのは元々の塗料の違いによります、場合によってはもっと長い場合もあります。
日当たりが強い面や、風雨を受けやすい部分では、想定より早く劣化が進むこともあります。
また、艶消し塗料は質感を保つために塗膜が比較的繊細なため、
劣化が進みすぎる前に塗り替えを行うことで、下地へのダメージを抑え、結果的に補修費用を抑えることにつながります。
最初の塗り替えタイミングが大事です。
外壁塗装は見た目だけでなく、建物を守るための大切なメンテナンスです。
艶消し外壁の場合は「チョーキングが出るまで待つ」のではなく、
色あせ・ひび割れの状況・質感の変化を感じた段階で、一度点検・相談されることが理想的なタイミングといえます。
仕上げによる違い、似ていても現地調査や図面で確認が必要なこともあります。
例1 吹付によるリシン吹けつけ仕上げ
リシン吹き外壁は、細かな骨材(砂状の材料)を混ぜた塗料を吹き付けて仕上げる外壁で、
ザラザラとした質感と落ち着いた外観が特徴です。
一方で、この凹凸のある仕上げが、経年劣化の進み方に影響します。
リシン吹き外壁は表面に凹凸があるため、ホコリや排気ガス・雨だれなどの汚れが溜まりやすく、一度付着した汚れが落ちにくいという特徴があります。また、塗膜が比較的薄い仕上げのため、年数の経過とともに防水性が低下しやすく、劣化が進むと下地へ水分が入り込みやすくなります。さらに、モルタル下地と組み合わされているケースが多いことから、建物の動きや乾燥収縮の影響を受けやすく、細かなひび割れ(クラック)が発生しやすい外壁でもあります。これらの劣化を放置して塗り替え時期が遅れてしまうと、下地調整やクラック補修などの工程が増え、結果として補修費用がかさんでしまう可能性があります。
例2 ジョリパット仕上げ
ジョリパット外壁は意匠性が高く、デザイン性に優れた仕上げの外壁材です。模様や質感のバリエーションが豊富で、新築時やリフォーム時に選ばれることが多い一方で、経年劣化の進み方には注意が必要です。
ジョリパット外壁は意匠性が高い外壁材ですが、表面に凹凸や模様があるため一度付着すると高圧洗浄だけでは落としにくいケースがあります。また、経年劣化により塗膜の防水性が徐々に低下すると、下地のモルタルへ水分が浸透しやすくなり、細かなひび割れ(クラック)が発生・拡大しやすくなる点にも注意が必要です。さらに、ジョリパットは模様を活かした仕上げが求められるため、補修や塗り替えの際には手間がかかり、劣化が進みすぎると下地補修や模様調整の工程が増えて工事費用が高くなる場合があります。そのため、色あせや汚れ特にクラックが気になり始めた段階で早めに塗り替えを検討することで下地の劣化を防ぎ、ジョリパット特有の意匠性を長く保つことにつながります。
気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。
現地の状態を確認した上で、無理のない最適な塗り替え時期をご提案いたします。

